紫雲山光榮寺 住職ブログ

滋賀県近江八幡市の浄土真宗本願寺派・光榮寺です。「ご縁をつなぐ寺」「みんなでつくる寺」を目指して日々奮闘中。年忌等仏事に関するご相談は、お気軽にご連絡下さい。

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第10回「ごえんるーむ」終了

第10回の「ごえんるーむ」は、「酒游舘 25th Anniversary Sound History」と題して、仲屋町のライヴ・スポット「酒游舘」の西村明さんにご登場いただき、開館以来の歴史を語っていただきながら、ここで録音されたライヴ音源をお聴きいただきました。

酒游舘出演者の顔ぶれから考えると、正直ご門徒さんにはつらい内容かとは思っていましたが、来場者は外部からの方2名・・・。参加される予定だったご門徒さんが急用で無理になったという事情もありましたが、人数的には非常に淋しい結果となりました。しかしこの2名が、酒游舘の近隣の願故寺のご住職と、前の週の永代経にお詣りさせていただいた壽命寺のご住職という、異常な偏り方(笑)。今時の坊さんは音楽に対する感度が高い?途中からもう1名おいでになり、計3名の参加者でまったり(ひっそり?)と進行しました。


Nishimura

少ない参加者にもかかわらず、オープン以来の数々のエピソードを丁寧に語って下さった西村さん。酒游舘HPの出演者年表を辿りながら、濃い内容のお話が続々と披露されました。大赤字ながら素晴らしい内容だったというキース&ジュリー・ティペット、大入り満員となった仲井戸麗市さんの初出演、その他初めて聞くお話も満載。そしてフォークからプログレ、インプロ系まで、多岐に渡るライヴ音源&映像。マニアには堪らない、しかし一般の方にはちょっとツラい内容かもしれません。参加者の皆さんは大丈夫でしたでしょうか・・・。


Urabe
上映中の映像は、PSFから発売・・・されるはずだった浦邊雅祥さんのライヴ。

ラストは届いたばかりという、沢田聖子さんのDVD。ライヴは他の会場のものですが、オフショット映像に何と酒游舘での打ち上げの模様が!仕込み中の西村さんもバッチリ映っています。これで沢田ファンの間にも、酒游舘の名前が一層浸透しますね。

お忙しい中貴重なお話を聴かせて下さった西村さん、またご参加いただいた方々、どうもありがとうございました。


当日のプレイリスト

■音源
 豊田勇造(1993年)
 友川カズキ(1993年)
 佐藤通弘(2008年)
 アーサー・ドイル(1997年)
 デイブ・シンクレア&ジミー・ヘイスティングス(2015年)
 シゥ・シャオヤンwithマヘル・シャラル・ハシュ・バズ(2005年)

■映像
 マニタツ(2008年)
 アルトービーツ(2012年)
 浦邊雅祥(2015年)
 沢田聖子(2016年)

(今後のライブ告知用音源)
 火取ゆき「真昼の星空」
 アンソニー・ムーア「アウト」

10月鑑賞記(2) 寺井豊・井上智・中村新太郎(le club jazz)

NYからの帰国後は東京を拠点に活躍中の井上智さん(g)と、関西ギター界の大ベテラン・寺井豊さんの共演が実現しました。今回はこの二人に、井上さんとは長年の付き合いになる中村新太郎さん(b)を加えたトリオ。井上さんは前年の大野えりさん(vo)のライヴで、やはりベテランの竹田一彦さん(g)と共演されましたが、寺井さんとの共演を観るのは初めて。井上さんは関西でのライヴ自体もあまりないので、このレアな共演は見逃せません。しかし実はこの翌日に、井上さんと中村さんが昔在籍していたという「56バンド」のリユニオン・ライヴが大阪でありました。メンバーはお二人の他に宮哲之(ts)・岩佐康彦(p)・東原力哉(ds)という強力メンツ、しかも何と30年ぶり!こちらも見逃せないと散々悩んだ末、単純に場所の近さで(笑)こちらに決定しました。

曲は「Like Someone In Love」に始まり、「Valse Hot」「Autumn In New York」など、知名度B〜Cランクの通好みの選曲。ギターの二人はテーマとバッキングを自在に入れ替えたり、その場でハモってみたりと、事前に打ち合わせしたかのような以心伝心のインタープレイ。目を閉じて聴いていると、ちょっと区別がつかない。ジム・ホールがアルバムでダビングを駆使した「一人デュオ」をよくやっていましたが、まさにあんな感じです。強いて違いを挙げれば、ウォームなサウンドでゴキゲンにスウィングする寺井さんに対して、端正ながら豊富なアイデアで展開の妙を聴かせる井上さんといったところでしょうか。

そしてサウンドの鍵になっているのが、中村さんのベース。気負いのない軽いアタックがビートの一番気持ち良い点にビシビシ決まり、ポンポンと弾むようにスウィングするランニングがとても気持ち良いです。控えめな音量ながら存在感は十分。ソロになるとシンプルに歌うフレーズと更に下がる音量(笑)で、全く主張せずして観客の耳を釘付けに。ベテランならではの上級テクニックですね。

この3人が作り出す音像は、ほとんど「ジム・ホール・イン・ベルリン」。ベース・ソロに合わせてギターが生音だけで4ビートを刻む場面などは、小さいハコで聴く「小音量ジャズ」の醍醐味ですね。と思いきや、1ステのラスト「アップル」での寺井さんのワイルドなコード・ソロにビックリ!触発された井上さんも、トリッキーな技を交えたコード・ソロで応酬。技をかけあいながらも、二人ともニコニコと音の交歓を心から楽しんでいるようでした。

2ステの前半は、総当たりのデュオで1曲ずつ。ベースとのデュオではお二人ともやはりジム・ホールっぽい音でしたが、意外だったのはギター・デュオで演ったジムの(というか奥さんのジェーン作の)「The Answer Is Yes」。原曲はいかにもジムらしいクールなサウンドですが、お二人の演奏はスウィンギーなリズムが前面に出て、今風のアプローチが多いにもかかわらず、旧き良きバップ・ギターの空気感に溢れていました。ラスト「All The Things You Are」での、2本のラインが絡み合う同時ソロも、美しくかつスリリング。

演奏そのものは小編成らしいリラックスしたムードでしたが、その中身は高度なインタープレイの連続でした。特にギターのお二人はバッキングのパターンが非常に豊富で、オーソドックスなのに変幻自在という、本来なら逆のベクトルを見事に両立させていました。改めて凄いと思ったのは、二人とも「お茶を濁す」場面が全くないこと。ソロでもバッキングでも、相手の音にすぐさま反応し、その瞬間にベストと思われる音を本能的に選び取って形にしていきます。寺井さんなんか、もう83歳ですよ!この齢にして全く守りに入っていないフレッシュなプレイに、第一線で活躍し続けるベテランの凄味を見る思いでした。やっぱりこちらに来て良かった!・・・でも力哉さんとの共演も観たかったなあ・・・。

花灯明写真集

花灯明1

伝統奉告法要の第8期から開催されている「西本願寺花灯明」、残すは24日から31日までの第10期のみとなりましたが、第9期の期間中に拝観してまいりましたので、写真をアップ致します。ガラケーなのであまり良い写りではありませんが、雰囲気だけでも味わっていただければと思います。


御影堂門
花灯明2

花灯明3


唐門(外側)
花灯明4

花灯明5


唐門(内側)
花灯明6

花灯明7


飛雲閣
花灯明8

花灯明9


鐘楼
花灯明10


御影堂
花灯明11

花灯明12


白州の竹あかり。熊本地震の復興支援として、熊本の被災地の竹を使用しています。
花灯明13

花灯明14

花灯明15

花灯明16


終了が近づくにつれて拝観者の数が増えていますので、第10期はかなりの混雑が予想されますが、今後も開催の機会はあまりないと思いますので、施肥この期間中にご参拝下さい。

鈴木大介コンサート@酒游舘のお知らせ

クラシック・ギター界屈指の実力派として国内外で活躍する鈴木大介さんのコンサートが、21日の「ごえんるーむ」でも特集する仲屋町の「酒游舘」で開催されます。

「今までに聴いたことがないようなギタリスト」という作曲家・武満徹さんの賛辞とともに'96年デビュー。以来バロック・スペイン・南米・現代音楽など広範かつ膨大なレパートリーで活躍の場を広げ、カーネギー・ホールをはじめ海外の演奏会にも出演しています。前述の武満さんの作品にも意欲的に取り組んでおり、没後20年を迎えた昨年には、アルバム「森のなかで」のリリースの他、関連のコンサートやテレビ番組にも出演しました。またライフワークとなっている映画音楽集「キネマ楽園」シリーズは、現在までに7作を発売。他ジャンルのミュージシャンとの共演も多く、鬼怒無月さん(g)との「The DUO」をはじめ、渡辺香津美(g)、ヤヒロトモヒロ(per)、南博(p)、小室等(vo, g)、マーティン・テイラー(g)などなど、ほとんどセッション・ミュージシャン状態です(笑)。

今回は昨年リリースしたアルバム「12のエチュード」の楽譜出版ツアーの一環で、収録曲を全曲演奏します。ギターで「12のエチュード」といえば、すぐに思い浮かぶのはヴィラ=ロボスですが、本作は全て書き下ろしの自作曲です。「エチュード」なので練習用の曲ということですが、曲としての完成度も非常に高く、聴き応え十分。ジャズをはじめ多様な音楽と接する中で培われた独特のハーモニー感覚に彩られた12曲は、それぞれが異なるカラーを持っていて様々な風景やイメージを想起させます。ある種ECMの諸作に通じる要素も感じられます。

昨年のアルバム発売前にはCHOVE CHUVAでのライヴで6曲演奏しましたが、全曲演奏は発売以降1回だけ。その意味ではかなりレア度の高い内容です。今回のツアー以降はもうないかも?またこの他に南米の曲を数曲演奏するという情報もあり、こちらも楽しみです。

ここ数年関西には「The DUO」で毎年来ていますが、本業のクラシックのコンサートは非常に少なく、しかも県内ではほぼありません。酒蔵を改装した酒游舘の音響も、生楽器には相性バッチリです。今回はまたとない機会になりますので、どうぞお誘い合わせの上お越し下さい。しかしクラシックでこの種のライヴハウス・ツアーをやる人、他にあまりいませんよね(笑)。



鈴木大介「12のエチュード “12 Etudes” 楽譜出版お披露目ツアー」
日時:5月29日(月) 18:30開場 19:00開演
会場:サケデリックスペース酒游舘(滋賀県近江八幡市仲屋町中21)
料金:予約3,000円 当日3,500円+ドリンク代500円(地酒のみお代わり自由)
予約・お問い合わせ:0748-32-2054 (フリーダイヤル 0120-051-029)



ツアー日程詳細(本人ブログより)
http://daisukesuzuki.at.webry.info/201705/article_1.html

「12のエチュード ギターソロのための12の練習曲」内容詳細(試聴あり)
http://www.inpartmaint.com/site/15807/

第1番「Encouragement はげまし」の演奏動画。どこかで聴いたようなパターンが・・・。

「紫雲」2017年5月号

下記リンクよりご覧いただけます。印刷・ダウンロードも可能です。(最終ページは除外しています)

https://1drv.ms/b/s!Ak_MqP0ak828hQpM3jw-HFVhhCx9

10月鑑賞記(1) カエターノ・ヴェローゾ(NHK大阪ホール)

カエターノ

ブラジルのMPB〜トロピカリズモを代表するシンガー、カエターノ・ヴェローゾ(vo, g)の来日公演が久々に実現しました。前回観たのはもう11年前の国際フォーラム。この時はバンドを従えた演奏でしたが、今回はソロでの来日です。ということは・・・弾き語り!ただ気になったのは同行するテレーザ・クリスチーナという女性シンガー。この時点ではどういう人なのか全く知らず、共演するのか別々のステージなのかというのも不明で、一体どんなステージ構成になるのか当日まで謎のまま。それでもカリスマの来日ですから、行かないという選択肢はありません(笑)。この4日後には東京の「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン」にも出演予定でしたが、会場には日本中の熱心なブラジル音楽ファンが集結、ロビーには松田美緒さん(vo)や中原仁さんの姿もありました。

本ベルが鳴ってカエターノが登場するや否や、熱狂的な拍手。なかなか鳴り止まず、既に立ち上がる人までいて、その歓迎ぶりにご本人もちょっと困ったようなご様子でした。英語で簡単に挨拶と感謝の言葉を述べて、テレーザとカルリーニョス・セッチ・コルダス(g)を紹介して退場。

テレーザのステージは全10曲。知らない曲が大半でしたが、最新作のカルトーラ曲集からの曲だったようです。少しハスキーでソウルフルな歌声が、ブラジルの空気をストレートに感じさせました。1曲目の「O Mundo é Um Moinho」の終盤には、「Over The Rainbow」の一節が。7弦ギターのカルリーニョスも、オーソドックスなサンバからレガートを駆使した高速ベースラインまで、高度なテクニックと軽快かつ土着性豊かなグルーヴで歌を支えます。因みに名前の「セッチ・コルダス」は、7弦という意味。

オープニング・アクトが終わり、そのままテレーザの紹介で主役再び登場、またもや大きな拍手。ギターを持って中央に座ると、MCもほとんど挟まずひたすら歌い続けます。心配された声も全く問題なし。若い頃と全く同じとまではいきませんが、あのスコーンと抜けるような伸びやかな高音も、全く苦しげなところがありません。立ち振舞いも老人というよりはナイス・ミドルという表現の方が似合う若々しさで、まさにアルバム・タイトルにあった「粋な男」そのもの。

そして見過ごせないのがギターの存在感。バッキングのパターンがとにかく多彩で、むしろ普通のサンバやボサノヴァの方が少ないほど。ミス・トーンも全くなく、ギターが歌と並ぶ個性となって、それぞれの曲の風景を描き出していました。

中盤、ギターを右手に持ったままで突如歌い始めたのは「Love For Sale」。1コーラスだけでしたが、気持ちよさそうにア・カペラで朗々と歌う姿に、曲に対するそこはかとない愛情を感じました。何かこの曲にまつわるエピソードでもあるのかな?これ以外は全曲オリジナル。知っている曲は「Luz Do Sol」「Coraçāo Vagabundo」「Sampa」など数えるほどでしたが、開放感と色気が同居したあの歌声を十分に堪能しました。

ラスト「A Luz de Tieta」を歌い終えて退場しても、当然ながら鳴り止まないアンコールの拍手。しかもこれが全く揃わない(笑)。一人一人の気持ちが溢れ出るかのような拍手に応えて、クリスチーナを従えて再登場。「Tigresa」の後はカルリーニョスも加わり、「Miragem de Carnaval」「Como Dois e Dois」「Desde que o Samba é Samba」。そしてダブル・アンコールでオーラスは「Odara」!歌はクリスチーナでしたが、これは正直本人に歌って欲しかったなあ・・・。

この時点で74歳のカエターノ、しかし老いた印象は全くなく、バリバリの現役ぶりを十二分に見せつけました。考えてみればポール・マッカートニーと同い年ですが、あちらにも全然負けてないですね。近年の作品ではかなり先鋭的なアレンジのものもありましたが、今回は弾き語りということで、曲のエッセンスや歌のダイナミクスといった要素が、よりダイレクトに伝わってきました。同じ弾き語りでも、内へ内へと向かうジョアン・ジルベルトとは対極の明るさと力強さ、そして多幸感。本編だけでも20曲以上というサービスぶりと、オリジナルに徹したセットリストも手伝って、まさにカエターノ・ワールドにどっぷり浸かったプレミアムな一夜でした。年齢を考えると今後の再来日は微妙ですが、もう一度ぐらい来日して欲しいと思うのは贅沢でしょうか・・・。

名誉門徒

あーちゃん1 あーちゃん2

今回の年忌も当然のようにお詣り下さいました。本当にありがたいことです。人間でもなかなかこうはいきません。その熱心な姿勢に敬意を表して、名誉門徒として式章を贈呈致しました。今後も聞法に励まれるよう念じ上げます。

これまでの参拝記録をまとめました。
http://hachimankoueiji.blog41.fc2.com/blog-entry-154.html
http://hachimankoueiji.blog41.fc2.com/blog-entry-322.html
http://hachimankoueiji.blog41.fc2.com/blog-entry-543.html
http://hachimankoueiji.blog41.fc2.com/blog-entry-677.html

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Author:釋 憲清

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